アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -22 //まだ知らない/あなたも、まだ/沙羅。だからその/空。あの色を//01序詩





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   いまだ、まだ

   さらされない

   空。あざやかに

   朝焼けが


   火焰。どこ?

   夜が燃え

   燃え尽き、どこ?

   くずれ去り


   塵風。どこ?

   夜が壊れ

   倒壊し、どこ?

   ほろび去り


   朝焼けは

   どこ?夜が、いま

   色だけ残し

   完璧に滅びて失せていたのに


   鳥たちは、どこ?

   いま、すでに

   はばたいあうべき

   あの鳥たちは?


   いぶきは、どこ?

   いま、すでに

   わななきあうべき

   あの鳥たちは?


   あの微風は?

   それら、つばさに

   つらなるざわめき

   静寂。無防備に


   雲。海に、いま

   かたむき、ひたすらに

   雲母。そこに

   静謐。無造作に


   海。雲は、いま

   綺羅ら。沈黙し

   波。とめどない

   生滅にふれずに冴えていたのに

ささやく。謂く、

   いまだ、沙羅

   さらされない

   空。あざやかに

   ん?朝焼けが


   いつ?いま?

   燃えあがり

   火焰。どこ?夜

   燃え尽き、ん?もう

謂く、

   いまだ、沙羅

      夢。夢を?

    なぜ?その

     逆光に、夢

   さらされない

      鳥たちが

    眼窩。なぜ?

     翳り、翳りあいながら

   朝焼け。もう

      はばたいた。夢

    昏かったの?

     夢。夢を?

   夜が焼け、もう

醒まシた。目ヲ。ノけぞルようにシて。男は。そこに。海辺のホテルに。部屋に。窓際に。寝台ノう江に。夜に。い麻だ曙光はなかッた。陀蚊ら夜だった。謂く、

   滅びた。沙羅

   さらされない

   翳り。あの空に

   ん?朝焼けが


   いつ?いま?

   くずれ去り

   塵風。どこ?夜

   崩壊し、ん?もう

謂く、

   滅びた。沙羅

      夢。夢を?

    なぜ?その

     目。だから、その目。夢

   さらされない

      鳥たちが

    くちばしは、ただ

     口蓋さえも

   朝焼けが。もう

      焰を、夢

    昏かったの?

     夢。夢を?

   夜が壊れ、もう

醒まシた。目ヲ。引き攣けルようにシて。男は。そこに。海辺のホテルに。部屋に。窓際に。寝台ノう江に。夜に。い麻だ曙光はなかッた。陀蚊ら夜だった。謂く、

   消えた。沙羅

   ささやくべき

   なにも。かたわらに

   ん?見ていた。その


   まなざし。いま、ほら

   見ひらいたまま

   眸。青。綺羅。

   そこ。…ね?猶、もう

謂く、

   なにも。沙羅

      夢を?

    綺羅めき。その

     夢。琥珀色の眸も、夢

   ささやくべき

      少女が

    なにが?

     ひらかれたまま

   言葉さえ。もう

      夢。眠りに、夢

    眸に。いまも

     夢を?

   青い眸さえ、猶も、もう

知ってウィた。目醒メない。かたワらに。少女は。目を比ラいたま魔に眠る。返り見な蚊った。そノ褐色ノ素肌ウォ。男は。傷みがアった。右手。そノくすり指に。だ蚊ら曲げ蚊けた。指を。男ハ。謂く、

   綺羅めいていながら朝焼けは

   まだ。沙羅。夜は

   色彩だけ置き

   滅びていたのに

謂く、

   綺羅めきのむこうに朝焼けは

      捨てら…ね?

    見なかった

     燃えあがろうと?猶も

   まだ。夜は

      色彩。…あくまでも完璧にひみつで、さ

    あなたは、そこに

     キスしな…色彩。せめて

   置き忘れられ

      燃えあがるしかないのだろうか?

    見なかった

     そこ。ん?捨てられていた、そ

   滅びていた。もう

双渺を綺羅メ蚊せ、眠ル少女に名ヅけた。男ハ。沙羅ト。ソノ名を知らなかった蚊羅。謂く、

   色彩のない

   火焰。すでに

   熾火のように

   はなたれ、すでに


   夜を焼くのに

   さらされない

   翳りあう空に

   朝焼けが

謂く、

   沙羅。夜は焼けたのに

      いつ?捨てらいつ?

    見はしなかった

     焰は、…なに?いぶき

   さらされない

      色彩。ぼくを?そっと

    あなたは、そこに

     いぶっ。ぼくだけを?色彩。せめて

   翳りのみ。空に

      きざした。焰は

    見はしなかった

     そこ。捨てられたそこ

   朝焼けが

瞳孔を比羅きキった麻ま、眠ル少女に名づけタ。男は。沙羅と。その名ウォ思ウィだセな蚊ったから。謂く、

   ひらかれた眸

   ブルーの虹彩

   沙羅。なにも

   なにも見はしない


   見えはしない

   沙羅。なにも

   青。虹彩

   見ひらいた眸に

ズォヌォ名うぉ。うぉ。うぉ。謂く、

   鳥たちは?沙羅

   いま、すでに

   はばたくべきだった

   ひびき。鳥たちは?

謂く、

   鳥らは?沙羅

      見ていた

    落ちたの?

     せめて、…さ。ね?かすかに

   いま、すでに

      見。見ひとり、そ…どこ?そこ。で

    飛びたつまえに

     あなたが、…さ。ね?笑えば

   はばたくべきだった

      屍なす、夜

    いちども

     夜は、せ、…さ。ね?めて

   鳥らは?

思った。眼窩ハ燃ウェるようだった。翳りにすぎな蚊った鳥たチに屠らレた時には。いクた毗かの転生の遠ウィ太古に。息ノある口蓋に、傷ミはスデに熱狂ノみ咬マせた。屈辱が阿った。まタ忿怒が亞った。生きた魔ま鳥葬サレタ肉体が、糸杉ノ樹木に蚊たむウィた。謂く、

   いぶきは?沙羅

   いま、すでに

   わななくべきだった

   どこに、鳥たちは?

謂く、

   いぶきは?沙羅

      記憶した。ただ残酷な

    はばたかないまま

     滅びてゆけたのかな?やさしく

   いま、すでに

      凄惨なほどに

    落ちた?

     うとましいくらい

   わななくべきだった

      記憶した。ただ鮮明な

    はばたき。そのまえに

     滅びてゆけたのだろうか?めざましいほどにやさしく

   鳥らは?あの

男はマ罵たイた。睫毛がコすレた。昏ミが走った。須臾に。謂く、

   轟音は?沙羅

   つばさ。さわぎ

   羽音。すみやかな

   はばたき。鳥たちは?

謂く、

   轟音は?沙羅

      屍なす、夜

    いちどさえ

     夜は、ん?せめて

   つばさ。さわぎだち

      ひとり、そこで

    さえずらないまま

     きみがね、ね、ねね、ね、笑えば

   羽音。すみやかな

      見ていた…見。見て、…なに?見

    落ちたの?

     せめて、ん。わずかに

   はばたき。鳥たちは?

男は息をとめた。喉が締マった。感ジラレタ。鼻孔に微熱ガ。須臾に。謂く、

   あの微風は?

   つばさに、それら

   つらなるざわめき

   静寂。赤裸々な


   雲。沙羅

   かたむき、ひたすらな

   雲母を。そこに

   静寂。赤裸々な

謂く、

   雲が、沙羅

      思い出そっか?

    いたましいほどに

     夜。え?夜のん?死屍に

   かたむき、ひたすらな

      日射しに…ね?ふれ

    しずかで、そして

     キスしよっか?かさっ。ね?…ね。え?あわせ

   雲母をさらして

      褐色。その肌を

    きれいで、ただ

     思い出そっか?

   静寂。だから

男はゆヴィさきを見た。さがした。まなざシがゆビを捉ゑタ意味ウォ。爪が詩呂かった。肌ガ灼ケテいた蚊ら。謂く、

   あの羽根風は?

   微風。四方に

   遠鳴りあうべき

   沈黙。ただ


   海。雲は、いま

   無防備。綺羅ら

   波。とめどない生滅に

   ふれずにとどまりつづけていたのに

謂く、

   海。雲が、いま

      思い描こっか?

    いたたまれないほどに

     夜のか。か。河馬。莫迦。かば…ね?

   無防備な綺羅ら

      あざやかすぎた

    清潔で、で、…ね?

     より添わせ

   波。とめどない生滅に

      褐色。その肌を

    うつくしく、ただ

     思い描こうか?

   ふれずにいま猶もとどまりつづけてさえもいたのに

見な蚊った。男ハ。窓ノほうをハ。まシてそノ向こうヲハ。かたクなに。ん?謂く、







Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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