流波 rūpa ……詩と小説179・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを？/見ていた/いつ？；伽多

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ一部に作品を構成する文章として差別的な表現があったとしても、そのようなあらゆる差別的行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしもそのような一部表現によってあるいはわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでも差別的行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。

　　　沙羅はどこ？

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　まばたくのは

　　　どこ？沙羅？

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　いま、沙羅は

　　　　　　まばたく

　　　　聲。それら

　　　　　やめて

　　　擬態。不在の沙羅

　　　さらすのは

　　　　　　閉じた瞼に

　　　　沙羅の

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　沙羅

　　　　喉に

　　　　　沙羅

　　　だから沙羅

　　　　聲。ひびき

　　　　　閉じた瞼に

　　　ただ、あざやかな

　　　嘲笑。沙羅

　　　　　　心まで、もう

　　　　わたしは吐き

　　　　　…なぜ？

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　さわぐから

　　　　…なに？

　　　　　さわ

　　　あざやかに

　　　　　　…なぜ？

　　　　息を

　　　　　心まで、もう

　　　嘲笑。そこに

　　　死んでいた

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　逸らすのは

　　　沙羅は、だから

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　隠れて笑う

　　　　　　逸らすのは

　　　　波の音。それは

　　　　　やめて

　　　仮死の沙羅

　　　さらすのは

　　　　　　閉じた瞼に

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　沙羅

　　　　向こうに

　　　　　沙羅

　　　だから沙羅

　　　　　　やめて

　　　　ひびき。波の

　　　　　閉じた瞼に

　　　ただ、ささやかな

　　　哄笑。沙羅

　　　　　　心まで、もう

　　　　わたしは吐き

　　　　　…なぜ？

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　いたたまれないから

　　　　…なに？

　　　　　いたたまれないから

　　　ささやかに

　　　　　　…なぜ？

　　　　息を

　　　　　心まで、もう

　　　哄笑。そこに

　　　死んでいた

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　笑うのは

　　　沙羅は、だから

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　ひとりで笑う

　　　　　　笑うのは

　　　　聲。それら

　　　　　やめて

　　　仮死の沙羅

　　　さらすのは

　　　　　　その瞼でだけ

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　沙羅

　　　　笑った？

　　　　　沙羅

　　　だから沙羅

　　　　　　やめて

　　　　聲。ひびき

　　　　　その瞼でだけ

　　　ただ、ひそやかな

　　　嘲弄。沙羅

　　　　　　心まで、もう

　　　　わたしは吐く

　　　　　…なぜ？

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　あせるから

　　　　…なに？

　　　　　あせるから

　　　ひそやかに

　　　　　　…なぜ？

　　　　息を

　　　　　心まで、もう

　　　嘲弄。そこに

　　　死んでいた

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　ほほ笑むのは

　　　沙羅は、だから

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　聲なく笑う

　　　　　　ほほ笑むのは

　　　　波の音。それは

　　　　　やめて

　　　仮死の沙羅

　　　さらすのは

　　　　　　ひらかない瞼に

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　沙羅

　　　　眼差しの

　　　　　沙羅

　　　だから沙羅

　　　　　　やめて

　　　　後ろに

　　　　　ひらかない瞼に

　　　ただ、留保無く

　　　侮辱。沙羅

　　　　　　心まで、もう

　　　　ひびき

　　　　　…なぜ？

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　へし折れるから

　　　　ひびきあい

　　　　　へし折れるから

　　　容赦ない惡意

　　　　　　…なぜ？

　　　　鳴りひびき

　　　　　心さえ、もう

　　　侮辱。そこに

　　　沙羅は、仮死

　　　　　　ななめに差した

　　　　わたしは吐いた

　　　　　そこに、不穏を

　　　みだれた息に

　　　　　　日差しは、なぜ

　　　　…なに？

　　　　　日差しは、なぜ

　　　息のみにふるえ

　　　　　　そこに、不穏を

　　　　生きた息を

　　　　　ななめに差した

　　　だから、わななき

　　　沙羅は、仮死

　　　　　　その昏い瞼に

　　　　それは

　　　　　赤裸々に、不快を

　　　こらえた笑いを

　　　　　　日差しは、なぜ

　　　　あたたかな

　　　　　日差しは、なぜ

　　　隱しきれずに

　　　　　　赤裸々に、不快を

　　　　体内の

　　　　　その昏い瞼に

　　　だから、引き攣け

　　　沙羅は、仮死

　　　　　　そのあたたかな朝

　　　　発熱？

　　　　　ただ激しく、屈辱を

　　　こらえた笑いを

　　　　　　日差しは、なぜ

　　　　感じられないほど

　　　　　日差しは、なぜ

　　　殺しきれずに

　　　　　　ただ激しく、屈辱を

　　　　ささいな

　　　　　そのあたたかな朝

　　　だから、引き攣り

　　　その肩、その腰

　　　　　　沙羅

　　　　沙羅は？

　　　　　ふるえた

　　　…壊れた？沙羅

　　　　　　ほら、いま

　　　　…なに？

　　　　　ほら、いま

　　　仮死の、不遜な

　　　　　　ふるえた

　　　　息を

　　　　　沙羅

　　　沙羅。…狂った？

　　　その胸、その背

　　　　　　沙羅

　　　　その

　　　　　いま

　　　…壊れた？沙羅

　　　　　　あ、…あっ

　　　　あたたかな

　　　　　あ、…あっ

　　　仮死の、傲慢な

　　　　　　いま

　　　　体内の

　　　　　沙羅

　　　沙羅。…狂った？

　　　背骨に、苦しみ

　　　　　　沙羅

　　　　発熱？

　　　　　白濁とともに

　　　…それは、沙羅

　　　　　　その顎は

　　　　感じられないほどに

　　　　　その顎は

　　　仮死の、瀕死の？

　　　　　　白濁とともに

　　　　ささいな

　　　　　沙羅

　　　沙羅。…死んだ？

　　　沙羅は死んでいた

　　　　　　ふるえた

　　　　ふれて

　　　　　いま

　　　もう、仮死の

　　　　　　沙羅。…ね？

　　　　沙羅

　　　　　沙羅。…ね？

　　　沙羅。いま

　　　　　　いま

　　　　その息吹きで

　　　　　ふるえた

　　　不在の擬態

　　　擬態の不在

　　　　　　いま

　　　　感じさせて

　　　　　ふるえた

　　　沙羅。いま

　　　　　　沙羅。…ね？

　　　　沙羅

　　　　　沙羅。…ね？

　　　もう、仮死の

　　　　　　ふるえ

　　　　その息吹きを

　　　　　いま

　　　沙羅は死んでいた

　　　沙羅。…死んだ？

　　　　　　白濁とともに

　　　　ささいな

　　　　　沙羅

　　　仮死の、瀕死の？

　　　　　　その顎は

　　　　感じられないほどに

　　　　　その顎は

　　　…それは、沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　発熱？

　　　　　白濁とともに

　　　背骨に、苦しみ

　　　沙羅。…狂った？

　　　　　　いま

　　　　体内の

　　　　　沙羅

　　　仮死の、傲慢な

　　　　　　あ、…あっ

　　　　あたたかな

　　　　　あ、…あっ

　　　…壊れた？沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　沙羅、その

　　　　　いま

　　　その胸、その背

　　　沙羅。…狂った？

　　　　　　ふるえた

　　　　生きた息を

　　　　　沙羅

　　　仮死の、不遜な

　　　　　　ほら、いま

　　　　…なに？

　　　　　ほら、いま

　　　…壊れた？沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　沙羅は？

　　　　　ふるえた

　　　その肩、その腰

　　　だから、引き攣り

　　　　　　ただ激しく、屈辱を

　　　　ささいな

　　　　　あたたかな朝

　　　殺しきれずに

　　　　　　日差しは、なぜ

　　　　感じられないほどの

　　　　　日差しは、なぜ

　　　こらえた笑いを

　　　　　　その、あたたかな

　　　　発熱？

　　　　　ただ激しく、屈辱を

　　　沙羅は、仮死

　　　だから、引き攣け

　　　　　　赤裸々に、不快を

　　　　体内に

　　　　　その昏い瞼に

　　　隱しきれずに

　　　　　　日差しは、なぜ

　　　　あたたかな

　　　　　日差しは、なぜ

　　　こらえた笑いを

　　　　　　その昏い瞼に

　　　　それは

　　　　　赤裸々に、不快を

　　　沙羅は、仮死

　　　だから、わななき

　　　　　　そこに、不穏を

　　　　生きた息を

　　　　　ななめに差した

　　　息のみにふるえ

　　　　　　日差しは、なぜ

　　　　…なに？

　　　　　日差しは、なぜ

　　　みだれた息に

　　　　　　ななめに差した

　　　　わたしは吐いた

　　　　　そこに、不穏を

　　　沙羅は、仮死

　　　侮辱。そこに

　　　　　　…なぜ？

　　　　鳴りひびき

　　　　　心まで、もう

　　　容赦ない惡意

　　　　　　へし折れるから

　　　　ひびきあい

　　　　　へし折れるから

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　心まで、もう

　　　　ひびき

　　　　　…なぜ？

　　　侮辱。沙羅

　　　ただ、留保無く

　　　　　　やめて

　　　　後ろに

　　　　　ひらかない瞼に

　　　だから沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　眼差しの

　　　　　沙羅

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　ひらかない瞼に

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　さらすのは

　　　仮死の沙羅

　　　　　　ほほ笑むのは

　　　　波の音。それは

　　　　　やめて

　　　聲なく笑う

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　沙羅は、だから

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　ほほ笑むのは

　　　死んでいた

　　　嘲弄。そこに

　　　　　　…なぜ？

　　　　息を

　　　　　心まで、もう

　　　ひそやかに

　　　　　　あせるから

　　　　…なに？

　　　　　あせるから

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　心まで、もう

　　　　わたしは吐く

　　　　　…なぜ？

　　　嘲弄。沙羅

　　　ただ、ひそやかな

　　　　　　やめて

　　　　聲。ひびき

　　　　　その瞼でだけ

　　　だから沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　笑った？

　　　　　沙羅

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　その瞼でだけ

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　さらすのは

　　　仮死の沙羅

　　　　　　笑うのは

　　　　聲。それら

　　　　　やめて

　　　ひとりで笑う

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　沙羅は、だから

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　笑うのは

　　　死んでいた

　　　哄笑。そこに

　　　　　　…なぜ？

　　　　息を

　　　　　心まで、もう

　　　ささやかに

　　　　　　いたたまれないから

　　　　…なに？

　　　　　いたたまれないから

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　心まで、もう

　　　　わたしは吐き

　　　　　…なぜ？

　　　哄笑。沙羅

　　　ただ、ささやかな

　　　　　　やめて

　　　　ひびき。波の

　　　　　閉じた瞼に

　　　だから沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　向こうに

　　　　　沙羅

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　閉じた瞼に

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　さらすのは

　　　仮死の沙羅

　　　　　　逸らすのは

　　　　波の音。それは

　　　　　やめて

　　　隠れて笑う

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　沙羅は、だから

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　逸らすのは

　　　死んでいた

　　　嘲笑。そこに

　　　　　　…なぜ？

　　　　息を

　　　　　心まで、もう

　　　あざやかに

　　　　　　さわぐから

　　　　…なに？

　　　　　さわぐから

　　　擬態の沙羅、ただ

　　　　　　心まで、もう

　　　　わたしは吐く

　　　　　…なぜ？

　　　嘲笑。沙羅

　　　ただ、あざやかな

　　　　　　やめて

　　　　聲。ひびき

　　　　　閉じた瞼に

　　　だから沙羅

　　　　　　沙羅

　　　　喉に

　　　　　沙羅

　　　その沙羅、擬態

　　　　　　閉じた瞼に

　　　　沙羅の

　　　　　やめて

　　　さらすのは

　　　擬態。不在の沙羅

　　　　　　まばたくのは

　　　　聲。それら

　　　　　やめて

　　　いま、沙羅は

　　　　　　沙羅

　　　　ひびく

　　　　　沙羅

　　　どこ？沙羅？

　　　　　　やめて

　　　　海邊に

　　　　　まばたくのは

　　　沙羅はどこ？