ジュリアン・O、浸蝕。そして青の浸蝕 ...for Julian Onderdonk /a;...for oedipus rex #135
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
5//恍惚としたと?/その時に/まさに/冷酷なまでに//
ら、
え?
ひらかれたままの
そうだ。ほら
カーテン、だから
口蓋は。ら、ほら
多摩川を向いた
息を。新鮮に
北向きの
ら。すいこむために
窓は、明けてゆくのそのままの朝のいまだ昏いしかし確実な夜の
見てごらん、な
り、り、
ひらめいてる
崩壊。その
さいなっ。…瓦解。わたしの
り、いっ
はためている
手遅れの
なっ、凝固。肉体の
り、り、
ふらついている
あかるさを、ただ素直に室内に投げ込み、
どこ?
2階。ふたりの
どこ?
部屋。真魚。かたわらに、いつもなら波紋がいるべき右側をあえて、あるべき欠落感に気をきかせた春雨の占領するにまかせ、だから
やさしいのだ
この、…なに?
倦怠の
春雨。肱を
よ。よ。わたしは
なに?稀薄すぎて稀薄という事実が
安楽の
ついたななめの
いつだって。そうだ
密度を。すさまじく
飽和の
上体の
よ。よ。ゆびさきさえ
さらした稀薄さ
幸福の
かたむき。あおむけた真魚にやさしい息吹きをときにふきかけ、身重の女を笑みながら見つめた。ねむれなかっ
だれだ!
かっ
なぜだ!
ったのだった。真魚は。春雨には眠る必要も必然もなかった。すくなくとも、かならずしもその夜には。自由にしかならない時間は、いつでも春雨には「こんな、」
せつなさは
いやだ
やさしいから。
いつだって、もう
わたし、さ
と、「わたしで、
ふいうちとして
なんか、さ
さ。
きざし、わたしに
いやだ
いいのかな?」
やわらかな
いやされてる感じ
ささやく「ほんとに、」
触感をのこして
するん…ほら
真魚の、…いいの?しかもかたわらの両性具有の存在をは見ようとしない眼差しをふと、春雨はひとごとじみた憂鬱に息をついた。春雨。無言。かならずしも、シカトしたというわけでもなく真魚にはあえてなにも言わない。知っている。よく、春雨はその詳細をまで。真魚が、いまさら気にしているらしい十代の頃の突風のような
狂っていると?
見ないで
不在だった。あくまでも
苛酷。あまつさえ、
わたしが。あまつさえ
夜にも
そう。うるおいのあるいわば、情熱が
いまどきインターネットをたたけば、
壊れていると?
明け方にも
あるいは希求。発熱する
あの
わたしが。さらにだに
かかとの翳りを
そう。…あえぐ?影も、かたちもなく
いまや伝説的な男の犯罪史はつぶさに知れる。たとえ、いまだ顕在化していないおおくの水面下の凶行をかかえていたとしても。そこに、ふつうはMさんと表記され、または
だれが?
じゃん。知ってるはず
実名、数件の
ささやいたのだろう?
ら、れているはず
真央と誤記された名に
だれに?
じゃん。…ない
纏められた一件も。理不尽に、未確定情報として。あの男。真砂真咲。いちど聞けば忘れられない特徴的な名前。おさないころから美貌を讃えられた、と。ことさらにすべての記事、書籍、公共または私的な報道はことごとく強調したものだ。発育が早かった。おさない頃には、背の高い順に並べられればいつも最後の方だった。年々、追い抜かされて中学に入る頃には前から2番目あたりを競った。その、目立つ小柄が華奢な美貌をことさらにはげしく
見るがいい。かつ
飾り立てた。瑕疵の鮮明
息をひそめ
それゆえの
息をころし、その
圧倒的な
ころされたじぶんの
耽美。
息に容赦なく
双渺。
ころされたがいい
鋭利でありながらひたすら
ね?
純粋。かつ赦しがたいほど綺麗な目という
宝石みたい!
頭よさそうで
印象。しかも
な
でも。なんにもかんっ
どこか知性の
ガラス玉みたい!
考えてなさそうで
深刻な
な
でも。なんかふか
過剰か欠損かを感じさせた、あるいは
なに?この拒絶感
異端。圧倒的な、だから執拗ないかがわしさのある
見て
怖れよ!
見蕩れてしまっ
魅力。
0コメント