散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /a;...for oedipus rex #065
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
#03//愛。…ええ/愛。あるいは/証明。留保なき/理不尽さの//
見ていた。いつか、ふりしきる花々の綺羅らの翳りにかくれ、かいくぐり、それら。けものたちが波紋の死屍を取り囲んでゆくのを。その、あるものの翼。その、あるものの触手。その、あるものの魚鱗。その、あるものの蛇尾。その、あるものの鳥爪。その、あるものがふいにたてた不用意な咆哮に、彼。翼ある獅子の蛇尾のけものは唐突にわれに返る。とりたてて、われを忘れていたと謂う狂乱もなく、むしろ醒めたうえにさらにことさらに醒めてけものは、あれら異種間雑種のけものたちの貪りを。…饗宴?完璧におおい隠されて仕舞ったあの男の体躯。けものたちは例によって、骨と肝臓。または腎臓をのみ残す気だろうと、しかも。なにも、
涙?
こころはあえて
涙を、もう
え?
さわぎださな
滂沱の?
ええ、
なに?
え?
な、
わ
やめて。もう
な、
だれ?
わっ
声をたてちゃ
なぜでしょう?
なんっ
涙?
たてちゃうか
ええ…らっ
え?
あっ
わたしたちには
知ってる?知っ…い
やさしい涙が
らっ
似合っていたのだ
涙を流す
わたしたちには
意味を、その
知ってる?…知っ
うしなわれていた
あきらかにすぎた
残酷な?
視界のなかでは
わたしたちには
ないでしょう?
微光がいつでも
風景?この
知ってる?知っ…い
ないでしょう?
ふりそそぐのだ
まざなしが、見
やさしい涙が
涙を!ええ。そう
らっ。…から
見て、い
ふさわしいのだ
涙を流す
流すべき眼窩さえ
らっ。わたしたちには
なに?この
必然を、その
ないでしょう?
知ってる?…知っ
風景にふさわしい
うばわれていた
ないでしょう?
敏捷にすぎた
感情は、…な
視覚のなかでは
わたしたちには
微風がいつでも
なんっ
知ってる?知っ…い
寄り添うのだ
やさしい涙が
らっ。…から
似合うべきなのだ
涙を流す
らっ。沈黙を。きみの
可能性の、その。ない
見ていてあげよう
あざやかすぎて
辛辣に。きみの
微風には、さ
まばゆくさえない
視界の、この
微光には、さ
ええ、
かおり?…が、さ
なかでは
傷み?…が、さ
なぜ?きみは
あっ
…ええ
見ていた。いつか、花の
どう?この
あっ
ふりしきる
肌の、わたしの。はっ
あっ
花々の
触感は
あっ
ふりそそぐ綺羅らの翳りにかくれ、またはかいくぐり、
しのびよるかに
見て。みっ、ここに
ん。…名は?
それら。
きみの
赤裸々な
知っ…どう?
けものたちが波紋の
まなざしは
花々の
ん。…名は?
死屍を
と、…停滞
色彩をほふった
知らな、…どう?
取り囲んでゆくのを。その、あるものの
名づけがたい
そう。われわれは
翼。その、
おお。色彩だった
ね?だれもが
あるものの
と。あるいは
かけがえもない、それら
触手。その、
言い訳を?
そう。固有の風景を
あるものの
名づけようもない
燃焼させたのか?
魚鱗。その、
おお。形状だった
そう。わ、…え?れわれは
あるものの
と。あるいは
ね?あなたでさえもが
蛇尾。その、
屁理屈を?
見過ごしようのな…ええ。いっ
あるものの
名づけてはいけない
そう。固有のかがやきを
鳥爪。その、
おお。芳香だっ
撒き散らしたのか?
あるものがふいにたてた不用意な咆哮に、
と。あるいは
そう。われわれは
彼。翼ある
虚偽報告を?
ね?わたしでさえもが
獅子の蛇尾のけものは唐突にわれに返る。とりたてて、われを
熱狂も?
忘れていたと謂う狂乱も
静寂も?
なくて、だから
沈黙も?
醒めたうえにさらにことさらに醒めてけものは、あれら。異種間雑種のけものたちが、完璧におおい隠して仕舞ったあの波紋の体躯を、骨と
叫びそう
と、辛辣な
肝臓。または
おう!…そうだ
轟音が
腎臓をのみ残して
わめきそう
沸きたっ
貪りつくそうとしている事実にあらためて気づく。なにも、
おう!…そうだ
湧きあがっ
こころはあえて
悲鳴をあ
血管に、さえ
さわぎださない。
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