小説 op.4-02《愛する人》…きみの革命、僕の涙。(全)

この小説は、《愛する》という、不可解な動詞をめぐる小説です。

《愛する》というのはありふれた言葉だし、概念なのですが、

結局のところ、何をどうすれば《愛する》ことになるのか、わたしたちはまだ知らないのではないか。

事実、知りえないのではないか、と。


非常に定義が困難で、難解な概念だと想うのです。

LGBTの問題も絡まりますが、この作品ではそれほどではありません。

LGBTに関して言うと、この言葉が個人的には嫌いで。

LもGもBもTも、まるで別の問題だと想うのです。

同性愛に関してはセクシュアリティをめぐる問題ですが、

Tに関しては、人間がその肉体ではなくして精神に重きを置くならば、

(そしてこれは精神をめぐる問題なのですが、)

単純に精神は女だったり男だったりするのだから、

いいわゆる身体障害の問題であって、セクシュアリティの問題じゃないと想う。


身体障害者は尊重しなければならないんでしょう?

だったら、尊重されるのが当たり前。


B、バイセクシュアルに関しては、これは、要するに私自身がそうですが、

やっぱり、性の越境者と言うか、自分の倫理として、

同性愛ないし異性愛をまで取り込んだ人たち、と言うことなんじゃないかなと。

うまれながらのBというのは、かなりレアケースだと想う。

もっとも、そういう方も中にはいらっしゃると想います。

これはあくまで、自分の経験を基にした印象に過ぎませんが。

かれらは自分で決断したはずなんですね。

単なるストレート(同性愛というストレート及び、異性愛というストレート)にとどまることを、

あえて拒否する決断を。

美学的な決断であれ、倫理的な決断であれ。


LGの同性愛に関して、これは深刻な、内面的な問題だと想う。

哺乳類の生態によって、生物学的に正当化することが出来ない、

精神の愛そのものしか持ち得ない以上。


それに関しては、人は《愛する》ことの意味について、思考するしかない。

安易に認めることも、ましてや否定することも出来ない。

だから、僕は《愛》について考えるとき、いつも同性愛についてついて考えます。

あるいは、人間、という、特殊性について考えるとき。


この小説も、ちょっと、規制かかったので(笑)

興味を持っていただけたら、こちらでどうぞ。

無料で読めます。







これは《パブー》という電子書籍サイトです。

作品一覧はこちら。


ダウンロードもできますが、パソコンの場合、単純に ctr + P でPDF化したほうが話が早いんじゃないの?と想ったりして…



ちゃんと自分でサーバー借りてサイトつくれという説もありますが(笑)

収益目的ではないから。

自分でお金出して広めようとするほど、職業作家になりたいわけでもないから。

あと、単純に、OWNDサイト、簡単で綺麗だから、という、それだけなのですが。

なかなか難しいですね。

もっとも、かならずしも規制に関して文句があるわけでもないのですが。

もっと厳しくするべきだと思いますよ。

…あぶないので。

じゃあ、お前が書いてるものも危ないのかと言われれば、

本気で思考することは、常に危険なのだ、と、言っておく。(笑)


まず、まっさきに、自分自身に対して、《思考》は危険でなければならない。

他者に対して、より、むしろ、自分自身に。





格好をつけて言うと、傷付いた魂のために、ささげられた小説です。




Seno-Le Ma




Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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