アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -100 //冷酷。睫毛の/それら、すこしした/なぜ?沙羅/ふるえていた//09





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





謂く、死者。まるでへこむように、と、ぐふっ。

   いつか燃えあがらせるにちがいないもの

     いちども

    だから

      赤裸々に

   狂気。肉体を

     だれも

    色彩と事象として

      わたしたちは

   沙羅。その

     見なかった

    肉体は存在しない

      ひかりのなかで

   知っていた

謂く、わたしは、だから水平に、

   いつか燃えあがらせるにちがいないもの

   狂気。肉体を

   沙羅。その

   知っていた


   おびえなど

   おののきなど

   その口のひらきに

   沙羅。唐突な


   おそれなど

   おどろきなど

   その惡臭に

   沙羅。唐突な

謂く、と、ぐふっ。

   脇の隠した触手にも

     のたうちまわり

    向こうの岸にも

      さわぎたて、しかも

   毛根にも

     目舞い、のけぞり

    見失われた。すでに

      かけめぐり

   たぶん爪にも

     引き、ひっ。掻き

    狂気?それは

      這う。這い

   わたしの睫毛に


   歯に稲を植え

    向こうの岸には

   さなぎ殻に燃え  

    いちども存在しはしなかった

   その夢に糞し

    狂気?それは

   狂気。すでに

謂く、だれ?鬱。かるい、鬱。

   彼岸には

   向こうの岸に

   いちども存在しはしなかった

   狂気?それは


   蝶たちを夢見

    向こうの岸には

   その腸を咀嚼し

    いちども存在しはしなかった

   肛門に這いずり

    狂気?それは

   狂気。すでに

謂く、理不尽に、しかも。かすか。えづくように、そこに肩が。わたしの。かすかにふるえた

   彼岸には

   向こうの岸に

   いちども存在しはしなかった

   狂気?それは


   頸に汗を舐め

    向こうの岸には

   ひたいにひろがり

    いちども存在しはしなかった

   舌にころがり

    狂気?それは

   狂気。すでに

謂く、理不尽に、かすかにふるえ、そこに肩が。わたしの。かすかにえづく

   彼岸には

   向こうの岸に

   いちども存在しはしなかった

   狂気?それは

謂く、のけぞり、死者たちが。死者ら。死者。くぼむように、まるで、と、ばふっ。だから侮辱。

   いじる

     なにも、いまでも

    いたぶり、なぶり

      向こう岸には

   さしこむ

     我々は、狂気

    だいなしになるまで

      いちども存在しはしなかった

   舐める

     なにも知らない

    いじめ、いたぶり

      狂気?それは

   すする

謂く、そこ。肩が、わたしの。かすかにえづく。

   いたぶる

   風景のなか、しかも

   沙羅が。固有、その

   いじめる


   いじる

   匂いのなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   いじる


   さしこむ

   手ざわりのなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   さしこむ


   舐める

   ひびきのなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   舐める


   すする

   色彩のなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   すする

謂く、のけぞり、死者たちが。死者ら。死者。まるでくぼむように、と、どふっ。だから、

   すでにだいなしになりかけていたもの

     なにものも、もう

    すでに

      ただ単なる、破綻?

   狂気。肉体を

     貪欲だったと?

    ただの暴力だから

      それとも

   沙羅。その

     破綻にさえも

    壊れない、肉体は

      見なすべき?それを排泄と

   知っていた

謂く、肩が。かすかに、えづく。

   すでにだいなしになりかけていたもの

   狂気。肉体を

   沙羅。その

   知っていた


   おびえなど

   おののきなど

   その失禁に

   沙羅。唐突な


   おそれなど

   おどろきなど

   その沈黙に

   沙羅。唐突な


   ときに破綻させかけていたもの

     どんな?

    ふるえ

      沙羅

   狂気。肉体を

     夢を?たとえば

    壊滅の寸前にすでに

      ひかりが、ななめに

   沙羅。その

     細胞たちも

    肉体は、直面

      ゆび先に

   知っていた

謂く、

   ときに破綻させかけていたもの

   狂気。肉体を

   沙羅。その

   知っていた


   おびえなど

   おののきなど

   掻きむしる指に

   沙羅。唐突な


   おそれなど

   おどろきなど

   舌の突き出しに

   沙羅。唐突な


   唾を吐く

   風景のなか、しかも

   沙羅が。固有、その

   唾を吐く


   あざけりかける

   匂いのなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   あざけりかける


   息を吐く

   手ざわりのなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   息を吐く


   にじりよる

   ひびきのなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   にじりよる


   たわむれる

   色彩のなか、いまも

   沙羅が。固有、その

   たわむれる

謂く、のけぞり、死者たちが。死者ら。死者。くぼむように、まるで、と、ぐふっ。だから恥辱。

   ときにさいなみかけていたもの

     なにかを

    いつでも

      わずかな

   狂気。肉体を

     ほら、いまも

    危機に直面したから

      可能性と限界の

   沙羅。その

     顎が

    肉体は危機に

      骨格。その

   知っていた

謂く、と、はっと。鬱。どこ?かるい、なに?ふきかかり、息。

   ときにさいなみかけていたもの

   狂気。肉体を

   沙羅。その

   知っていた


   おびえなど

   おののきなど

   顎のわななきに

   沙羅。唐突な


   おそれなど

   おどろきなど

   頸ののけぞりに

   沙羅。唐突な

謂く、のけぞり、死者たちが死者ら。死者。へこむように、まるで。と、ばふっ、だから屈辱。

   ときに破壊しかけたもの

     あやうい

    精神は

      色彩

   狂気。肉体を

     澱む寸前の

    ただの暴力だから

      あばかれた白目の

   沙羅。その

     にぶい、そして

    肉体に対立しない

      剝き身の

   知っていた

謂く、と、はっ。鬱。かるい、息。

   ときに破壊しかけたもの

   狂気。肉体を

   沙羅。その

   知っていた


   おびえなど

   おののきなど

   白目笑いに

   沙羅。唐突な


   おそれなど

   おどろきなど

   せせら笑いに

   沙羅。唐突な


   そこに綺羅らぐ

   むごたらしい清冽

   その清潔さに

   明けの光りら


   あざけ、しずかな

   頽廃の無限に

   際限もなく

   とめどなく


   赤裸々に笑い

   あばかれた沙羅。そこ

   痴呆のきざし

   狂暴な沙羅。その

謂く、はっ。と、息。おもいもよらず、はっ。と、

   せせら笑いに

      頽廃にふれ

    もはや行方など

     そのとめどもなさ

   翳りがふるえた

      明けの光ら

    求めさえ

     限りなさ

   腹部に、いま、その

      せつなげな

    わたしたちは

     すでに、ふ

   孔の昏みに


   頽廃。だから

      すでに、

    もはや居場所など

     やわらかな

   翳りがふるえた

      そのとめどもなさ

    あり得なかった

     翳りらが

   茂み、いま、その

      その途方もなさ

    わたしたちは

     頽廃にかさなり

   燃えあがる翳り

謂く、死者たちがのけぞり、だから恥辱だから屈辱だからだいなしだから侮辱。ばふっ、と。しずみこむように、まるで、ん?

   ゆらぎあうように

   あかしあうように

   かくしあうように

   くだけあうように

謂く、ん?しずみこむように、まるで。と、ばふっ、だから侮辱だからだいなしだから屈辱だから恥辱。のけぞり、死者たちが、

   燃えすべる翳り

     頽廃にかさなり

    わたしたちは

      その途方もなさ

   茂み、いま、その

     翳りらが

    あり得なかった

      そのとめどもなさ

   翳りがふるえた

     やわらかな

    もはや居場所など

      すでに、ふれ

   頽廃。だから


   孔の窪みに

     すでに、ふれ

    わたしたちは

      せつなげな

   腹部に、いま、その

     とめどもなさ

    求めさえ

      明けの光ら

   翳りがふるえた

     その限りなさ

    もはや行方など

      頽廃にふれ

   頽廃。だから

謂く、と、はっ。おもいもよらず、息。と、はっ。

   連続の隆起も

   あやういあばら

   ふるえる翳りも

   頽廃。沙羅


   髪。尖端も

   もてあそばれた

   たとえばゆび。その

   頽廃。沙羅


   わたしたちさえも

   それが、頽廃。だから

   さわいでいたもの

   頽廃。沙羅


   われたひびきも

   散らされたわらいの

   散らす、笑みも

   それら、わたしたちが


   狂態がいぶく

   知性のない沙羅。その

   痴呆がきざす

   狂暴な沙羅。その

謂く、ふいに、あやうく、身をよけるように、息。と、はっ。と、息。よけるように、身を、あやうく。ふいに、

   わななく笑みに

      塩分を

    笑っています

     わきのわななきは

   ふるえ、ふるえて

      干からびさせて

    ただ

     なぜ

   翳りら。いま、そこ

      うぶ毛が

    笑いころげま

     執拗に

   顎のななめに


   脇の鳥肌に

      咬みたい

    不吉な喉が

     鎖骨が

   下腹部の不穏に

      体毛に

    よこ皴をかさねた

     隆起した

   翳りら。ふるえた

      咬みつきたい

    なぜですか?

     ひかった

   胸。そのゆるい傾斜に

謂く、死者たちが、孔。突起。孔を、ふしだらな死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、瞑想的な死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、夢見がちな死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。

   とろけあうように

   無慚なほどに

   雪崩れるように

   にじみあうように

謂く、突起。孔。死者たちがふくらます。孔。孔を、死者たちが夢見がちな孔を、突起。孔。死者たちがふくらます。孔。孔を、死者たちが瞑想的な孔を、突起。孔。死者たちがふくらます。孔。孔を、死者たちがふしだらな孔を、突起。孔。死者たちが、

   胸。そのゆるい傾斜に

     雫を

    なぜですか?

      咬みつきたい

   翳りら。ふるえた

     腹部が

    いたいたいしいのは

      爪に

   鎖骨のくぼみに

     陥没した

    無慚な腋が

      咬みたい

   喉の皴みに


   顎のななめに

     空虚に

    笑いころげま

      汗が

   翳りら。いま、そこ

     なぜ

    ただ

      多量にふくんで

   ふるえ、ふるえて

     鎖骨の窪みは

    笑っています

      鉄分を

   頽廃。沙羅

謂く、ふいに、あやうく、よけるように、身を。息。と、はっ。

   カーテンの汚れも

   頽廃。沙羅

   ガラスの指のあとさえも

   頽廃。沙羅


   なにもかも

   それが、頽廃。だから

   目覚めつづけていたもの

   頽廃。沙羅


   あたたかみさえも

   ふれあう、肌。ふれられた

   そこ。わたしたちの

   頽廃。沙羅


   かたむく蜥蜴も

   頽廃。沙羅

   壁の陽炎のゆらぎも

   頽廃。沙羅


   なにもかも

   それが、頽廃。だから

   匂いたっていたもの

   頽廃。沙羅


   いぶきにさえも

   吐く、息。吐かれた

   それら、わたしたちの

   頽廃。沙羅

謂く、彼も、感?解放…。覚醒。ふと、慟哭するに似て、いた。なに?

   見出されていた

     頽廃

   また失語した

      頽廃

    ひびきが

     滅びの

   けものがひとり

      ずさんな

    あざやかなまま

      頽廃

    濁り

     無意味な

   ひびきのなかに

謂く、屈辱的な孔を。突起。孔。死者たちがふくらます。孔。孔を、死者たちが侮辱的な孔を。突起。孔。死者たちがふくらます。孔。孔を、死者たちが破滅的な、

   けものの耳だけに

   頽廃。醜悪な

   頽廃。赤裸々な

   けものの目だけに

謂く、破滅的な死者たちが、孔を。孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、屈辱的な死者たちが、孔を。孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、侮辱的な死者たちが、孔を。孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、

   色彩のなかに

     あれた

    昏み

      頽廃

   見出していた

     頽廃

    かがやかしいまま

      恥知らずな

   けものがひとり

     すさんだ

    色彩が

      頽廃

   また失語した

謂く、なに?いた。似て、慟哭するにふと、覚醒。解放?…感。彼も

   わたしたちだけに

   頽廃。醜悪な

   頽廃。赤裸々な

   けものたちだけに


   風景のなかに

   見出していた

   わたしが、ひとり

   ただ失語していた

謂く、のけぞり、死者たちが。死者ら。死者。へこむように、まるで。と、どふっ。だから恥辱。

   咬みくだき

     告発さえも

    破廉恥な

      なにもかも

   失語をさえも

     だから

    正当化しなかった

      だれも

   咬みちぎり

     糾弾さえも

    唐突な

      なにものも

   みずからの失語を

謂く、似た。慟哭するに、…覚醒。解放?感。彼も、

   と、…失語。咬みちぎり、沙羅

   かさなるたび、咬み

   と、…失語。須臾にも、まなざし

   と、…失語。ふたり、破廉恥な


   と、…失語。咬みつき、沙羅

   見つめあうたび、咬み

   と、…失語。須臾にも、まなざし

   と、…失語。ふたり、唐突な










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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